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−ペイオフ対策したい−


 2005年4月に全面解禁となるペイオフ(当初は2003年4月でしたが、2年延長されました)。「やっとの思いで貯めた貯蓄が、減らされてしまう」と心配な役員さんは多いはずです。「何か良い対策はないか」と考えている人も多いのではないでしょうか。


管理組合の預金や修繕積立金は預金保険で保護されるの?
 保護されます。しかし、その扱いには2通りあります。預金保険制度では個人、法人、「権利能力なき社団・財団」をそれぞれ1預金者とします。マンション管理組合や理事会などは法人格を持っていない場合が多いと思いますので、「権利能力なき社団」とみなされれば一般の個人と同様に、1管理組合当たり1000万円まで保護されることになります。
しかし、そうでない「任意の団体」とみなされた場合は、預金保険の対象になるとはいえ、上記のように「1管理組合当たり1000万円まで保護」というわけにはいきませんので注意が必要です。
この「権利能力なき社団」かどうかは取引のある金融機関が個別に判断することになっています。


「権利能力なき社団」とみなされるためには?
一般的には、管理規約等が存在していることが前提です。さらに、その実態においても「団体としての組織を備え、多数決の原則が行われ、構成員の変更にかかわらず団体が存続し、その組織において代表の方法、総会の運営、財産の管理等団体としての主要な点が確定していること」(最高裁昭39.10.15判決)が必要です。
余談ですが、貯金額が1000万円以下の人でもペイオフの影響はあるかも?
「自分は貯金が300万円しかないから、ペイオフなんて関係ない。」と思っている人はいませんか?確かに、預金が1000万円以下だったりすると、預金は全額保護されることになりますので、こういう人にはペイオフが解禁されても何の関係もないように思えます。
しかし、ペイオフに伴って預金口座が凍結され、自分のお金が自由に出し入れできなくなる問題もあるのです。口座に入金できないとなると公共料金の引き落としやカード決済などにも影響が出てくるでしょう。このように、預金が1000万円以下の人にもペイオフ解禁は無関係ではないのです。
とりあえず、仮払金として60万円は保証されますが、いつ使い果たしてしまうか不安です。


貯金口座の分散は有効か?
 よく耳にする対策方法ですが、効果は微妙です。修繕積立金のように金額規模が大きいと分散する貯金口座の口数に限界があります。また、同一銀行の別支店に複数の口座を持っている場合、貯金者の名寄せが行われ同一の貯金者と見なされますので、ペイオフ対策としては意味がありません。
 別銀行に複数の口座を持っている場合ですが、金融機関の統合・合併が激しいこの時期、明日には同じ銀行になっているかもしれません。合併した場合、上記のように名寄せされますから、ペイオフ対策としてはあまり有効ではないと思います。
 そして何より、複数の口座を持っているということは、それだけ通帳や印鑑が増え、管理が煩雑になるということです。


すまい・る債は有効か?
 高利回りで注目を集めている資金運用に、住宅金融公庫が発行している「すまい・る債」があります。このe役員さんにも取り上げていますので、詳細は「すまい・る債」を参考にして下さい。住宅金融公庫は無くなりますけれど、新たに設立される公的な機関(独立行政法人)に適切に承継され、元本はきちんと保護されるとのことです。
 すまい・る債の保護は法により優先的にされますから、元本割れの可能性はほとんど無いと言われています。それに、年平均利率1.396%(平成14年度発行分)と高利回りですから、銀行に預けるよりは有効だと思います。
 しかし、大手銀行が潰れそうな厳しいご時世ですから、公的機関が発行する債券でもはっきりと有効だとは言えません。


金融業界の情報収集を
 なんか、有効的なペイオフ対策を教えることができませんでした。混沌としている金融業界ですから、決定打となるような対策はないというしかありません。
 あまり、風潮に流されて慌てても仕方ありません。とにかく、新聞や金融雑誌などに目を通して、金融業界の情報を収集しておいてください。特に、取引銀行の情報は直接関係することです。いつのまにか、各支店の統廃合されたり、他銀行と合併したりして取引先が不明になってしまうこともあります。ペイオフ対策で騒ぐより、今の取引銀行との関係をハッキリさせておく方が大切ではないかと思います。


 今の取引銀行との関係をハッキリさせておく。
 取引銀行名や支店名、口座番号、口座名義、貯金額、貯金種別などをハッキリさせておいてください。また、通帳や印鑑の所在も調べておいてください。
 そして、何か問題が起きた時は、迅速に動けるように体制を整えておく必要があります。管理会社と連係して体制を整えるのも良いかもしれません。


 

 


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